飛距離アップにつながるヒールアップを習得する方法

私はゴルフをはじめてから約3年で、
ドラコン公式飛距離「401ヤード」という記録を残すことができました!

 

ですが、ゴルフをはじめた時から飛ばし屋だったのか?
と言われると、実は「飛ばない人」でした。

 

幼少の頃から、ずっと野球をやっていて
「ものを振る」という動作には自信がありました!

 

野球のバットをゴルフクラブに持ち替えて素振りをすると、
周りの人と比べて、ヘッドスピードで負けることはありませんでした。

 

ですが、「ボールを打つ!」となった途端、
ヘッドスピードも飛距離も一気に落ちてしまったのです。

 

当時、ドライバーが一番苦手で、
嫌いなクラブであった原因のひとつでした。

 

クラブを速く振ることができるようになって、結果的に飛距離が伸びてからは、
苦手だったクラブが、長所になり武器に変わったのです。

 

今回は、速く振るために行った
『ヒールアップ』のコツを含めてお伝えさせていただきます。

 

目次

1.ヒールアップとは
2.ヒールアップを取り入れる練習法
3.ヒールアップの行う際のコツ
4.タイミングの合わせ方
5.ヒールアップで打つ際の注意点
6.小さくヒールアップするパターンもあるよ
7.まとめ

 

※説明は、右打ちの方を例としますので、
左打ちの方は左右を逆にイメージしてください。

 

1.ヒールアップとは

 

ヒールアップとは、
『アドレス状態からテイクバックと同時に左足のかかとを浮かせること』です。

 

ヒールアップを行うことで、テイクバックで左肩がしっかりと奥に入り
トップの位置が高くなりやすくなります。

 

また、スイング中にかかとを浮かせるという動作が含むようになるため、
「打ち急ぎ」によるミスショットを減らすことがきます。

 

かかとはどれくらいの高さまであげるの?とよく聞かれますが、
「高さは人それぞれ」です。

 

2~3cm程度少しだけあげる方もいれば、
つま先だけ接地をさせてとても高くあげる方もいます。

 

「かかとをとても高くあげる=飛距離がとても伸びる」というわけではないですが、
『ヒールアップ』をスイングに取り入れることで飛距離が伸びる方は多いです!

 

2.ヒールアップを取り入れる練習法

 

ヒールアップができるようになった練習方法をお伝えします!

 

この練習方法でとても大事なことは、
「体重がかかっていない足は浮かせる、振り子のようになる」ことです!

 

《まずは素振りでやってみましょう!!》

 

STEP 1 : いつもどおりアドレスで構えてください
STEP 2 : クラブヘッドを左側に大きく揺らす
STEP 3 : 左側に揺らした反動で、テイクバックを行う
STEP 4 : いつものトップの位置よりもしっかりと行ききる
STEP 5 : ダウンスイングを行う

詳細をお伝えします。

 

STEP 1 : いつもどおりアドレスで構えてください

 

アドレスを作ったら、「左足⇄右足」へ
ゆっくりと体重を左右に揺らしてください。

 

最初はかかとを少しだけ浮かせて、回数を重ねていき慣れてきたら、
浮かせるかかとを高くしていってみてください。

 

慣れてきたら、体重移動と一緒にクラブも左右に揺らしてください。

 

クラブの振り幅としては、おへその前を中心としたら、
左右の肩幅くらい揺らしてください。

 

※手首を左右に動かして揺らすというよりは、
体が動くからクラブが勝手に揺れるイメージ。

 

《足を浮かせるイメージ》
左足に体重をかけたときには、右足のかかとを浮かせる。
右足に体重をかけたときには、左足のかかとを浮かせる。

 

STEP 2 : クラブヘッドを左側に大きく揺らす

 

テイクバックを行う前に、右足から左足に体重をかける時に、
「STEP 1」よりも振り幅を大きくして左側にクラブを揺らせてください。

 

振り幅としては、左側のひざ〜腰の高さくらいまで揺らしてください。

 

※力で左側に動かす(持ち上げる)というより、
「STEP 1」での揺らすという脱力感は忘れずに。

 

《足を浮かせるイメージ》
左足に体重をかける。右足のかかとを浮かせる。

 

STEP 3 : 左側に揺らした反動で、テイクバックを行う

 

左側に揺らし上がったクラブが重力で右側に戻ろうとする重さを感じながら、
そのままテイクバックを行います。

 

※「STEP 2」と同じように重力で右に向かおうとするクラブの重さを感じるくらい脱力する。

 

《足を浮かせるイメージ》
右足に体重をかける。左足のかかとを少し浮かせる。

 

STEP 4 : いつものトップの位置よりもしっかりと行ききる

 

左足をヒールアップするため、
いつもよりもトップの位置が高くしやすくなります。

 

意識的にトップの位置を高くするのではなく、
テイクバックで行けるところまで行ききるイメージで

 

トップまでクラブを振り上げてください。

 

《足を浮かせるイメージ》
右足に体重をかける。左足のかかとを浮かせる。
トップの時点で、ヒールアップは最高の高さとなる。

 

STEP 5 : ダウンスイングを行う

 

右足にしっかりと体重が乗っているトップの位置から、
スイング(ダウンスイング)を行う。

 

《足を浮かせるイメージ》
ダウンスイングと同時に、左足を踏み込む。

 

3.ヒールアップの行う際のコツ

 

私もラウンドのティーショットや
ドラコン大会ではヒールアップを行なっています。

 

そして、『ヒールアップ』を行うためにやっている
6つのコツを紹介します!

 

先ほどお伝えした、練習法と組み合わせてみると、
より掘り下げた動きの説明となります。

 

《アドレス時》
1. できる限り高く構える
2. 右足のつま先を少し外へ開く

 

《テイクバック時》
3. テイクバック前に左足に体重をかける
4. 力任せの勢いでテイクバックをしない
5. 体重を右足にしっかりと乗せる
6. 左ひざを少しだけ伸ばす

 

1. できる限り高く構える

 

基本的に飛距離が出ない人は、
アドレスを低く下げて構えがちです。

 

上体を低くし『ヒールアップ』を行うと、体重を左右に振るようにすると、
カラダの上下左右ののブレが出やすいです。

 

2. 右足のつま先を少し外へ開く

 

右足のつま先を外に開くことで、
右への捻転がスムーズに大きくすることができます。

 

『ヒールアップ』を行わなくても、
トップの位置を高くしたいと考える方にもオススメです。

 

3. テイクバック前に左足に体重をかける

 

テイクバックの前にワッグル(初期動作)を行います。

 

ワッグルとは:松山英樹プロであればクラブをトントンと置いたり、
女子プロであればクラブを振り子のようにゆらゆら動かすこと

 

ここでのワッグルでは、手元を左右に動かしながら、
左足に体重をかけます。

 

4. 力任せの勢いでテイクバックをしない

 

ドライバーは300g前後ととても軽いので、無理やり力でテイクバックを行うと、
トップの位置が安定しません。

 

ゆっくりとリズムよく、左側に振った体重を、
右側に動かしながら、テイクバックを行なってください。

 

5. 体重を右足にしっかりと乗せる

 

「3. テイクバック前に左足に体重をかける」で行なったように、
体重をテイクバックと同時に右足に乗せます。

 

ただ、右足に体重を乗せるだけだとわかりにくいので、
左足→右足へと体重の移し替えをするとわかりやすいです。

 

6. 左ひざを少しだけ伸ばす

 

ただ右足に体重をかけると、
トップで上体が左側に傾きやすくなります。

 

左ひざを少し伸ばしてあげることで、
綺麗なアドレスのまま右足に体重を移動させることができます。

 

4.タイミングの合わせ方

 

しっかりとタイミングを合わせるために、
必要なことは「無駄な力を入れない」ことです。

 

もちろん、ダウンスイングからはしっかりと
力を入れて速いスイングを行なってください。

 

特に、アドレスからトップまでにクラブを上げるまでの間は、
脱力をしないといけません。

 

アドレスからテイクバックまでに無駄な力が入っていると、
飛ばなくなってしまうからです。

 

5.ヒールアップで打つ際の注意点

 

年齢が若い方は、柔軟性があるので『ヒールアップ』は比較的しやすいですが、
年配の方は、普段の体重移動やトップの位置と変化があり、カラダに負担がかかりやすいです。

 

必ず、カラダに無理がないように練習をおこなってください。

 

また、今回はティーショットを行う際の
『ヒールアップ』についてお伝えをさせていただきました。

 

地面から打つショットでは、
あまり『ヒールアップ』をオススメしません。

 

ティーショットは、ティーアップされて
安定した良い状態でショットを行うことができます。

 

しかし、地面の上からのショットは、
芝の状態やライのコンディションによって、

 

ミスショットが出やすくなる場合がありますので、
注意が必要です。

 

6.小さくヒールアップするパターンもあるよ

 

私は『ヒールアップ』をしていると言いましたが、
ドラコン競技のときには大きくかかとをあげて、

 

ラウンド中は少しだけを行なっています。

 

『ヒールアップ』の幅を大きくすればするほど、
飛距離は伸びやすいですが、ミスショットもしやすくなってしまいます。

 

ですが、「ある程度の飛距離」と「ある程度の方向性」がほしいラウンド中には、
少しだけ『ヒールアップ』をするようにしています。

 

『ヒールアップ』の高さを変えることによって、
ヘッドスピードや安定感が変わります!

 

・飛距離にこだわるために最大限の高さ
・飛距離と方向性を両立できる高さ

 

この2つができる『ヒールアップ』の高さを自分の中で選定することができたら、
コースのロケーションによって使い分けなどができるようになります!

 

7.まとめ

 

『ヒールアップ』をすることで、
左肩がしっかりと入りやすくなるためトップが高くなり、

 

ヘッドスピードが上がりやすくなります。

 

慣れてきたら、時と場合によって、
『ヒールアップ』を使い分けて、飛距離と方向性の両立を目指しましょう!!

 

どんな年齢・ヘッドスピード帯のゴルファーでも、
さらなる飛距離アップの願いは尽きません。

 

ご紹介させていただいたコツやポイントを参考にしていただき、
飛距離アップに繋がればと思っております。

 

いまよりも、5ヤード・10ヤードもしかしたらそれ以上の飛距離を伸ばして、
よりゴルフライフを楽しんでいただければと思います。

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投稿者プロフィール

小林 史
小林 史JPDA所属ドラコンプロ/プロコーチ/ヘッドスピードトレーナー
ゴルフ経験ゼロから飛ばすことの面白さにはまり、ドラコン競技に参戦からわずか1年で自身の公式最長飛距離を401yardまで伸ばすことに成功。
飛距離だけでなくベストスコアは72という上手さも兼ね備えている。第2回飛距離アップレッスン日本一決定戦で優勝するなど、
ドラコンプロとしてもトレーナーとしても好成績を残している。

ABOUTこの記事をかいた人

ゴルフ経験ゼロから飛ばすことの面白さにはまり、ドラコン競技に参戦からわずか1年で自身の公式最長飛距離を401yardまで伸ばすことに成功。 飛距離だけでなくベストスコアは72という上手さも兼ね備えている。第2回飛距離アップレッスン日本一決定戦で優勝するなど、 ドラコンプロとしてもトレーナーとしても好成績を残している。