アイアン用のシャフトとしては、大きく分けてカーボンとスチールがあります。
軽いカーボンは初心者用で、重さのあるスチールは上級者向けというイメージがあります。
でも、最近は技術の進化により、初心者でも扱える軽量のスチールシャフトが登場しています。
各社より、スチールシャフトのラインナップが続々と登場し、アイアンのシャフトの選択肢は大幅に増えました。
今回は、スチールシャフトの最新事情についてご紹介します。
スチールシャフトの登場
もともと、ゴルフ発祥の時代のゴルフクラブのシャフトは木製でした。
19世紀までは、クルミの木を使ったヒッコリーシャフトが主に使われ続けます。
20世紀の初めになって、技術の進化により、木よりも耐久性のあるスチール製のシャフトが開発され、ゴルフクラブシャフトのスタンダードとなります。
そして、1980年には、トゥルーテンパー社から「ダイナミックゴールド」が発売され、現在に至るまでスチールシャフトの代表としての人気を博しています。
技術の進歩と軽量スチールシャフトの登場
1990年代までは、スチールシャフトは「ダイナミックゴールド」を中心として120グラム台の重いものしかありませんでした。
120グラムのシャフトは初心者やシニアなど非力なゴルファーには使いこなすことが難しいため、カーボンシャフトを使うしかありませんでした。
しかし、1999年に日本シャフト社から90グラム台の「N.S.プロ950GH」が発売されて、その状況は大きく変わります。
「ダイナミックゴールド」より30グラムも軽く、キックポイントを中間にした「N.S.プロ950GH」はアマチュアゴルファーには扱いやすく、人気が爆発し多くのゴルファーが使用するようになります。
その後しばらくは、アイアンのシャフトと言えば上級者用の「ダイナミックゴールド」、中級者用の「N.S.プロ950GH」、初心者用のカーボンシャフトという時代が続きます。
とはいえ、軽量化されたといっても90グラムある「N.S.プロ950GH」は全くの初心者には厳しい重さでした。
しかし、当時の技術ではこれ以上軽くすると一定以上の耐久性や挙動性能を確保するのが難しく、さらなる軽量化は難しい状況でした。
最新の軽量スチールシャフト
その後、日本シャフト社は研究開発を続け、2014年は70グラム台で安定した挙動性能を確保した「Zelos7」シリーズを発売しました。
そして、2018年には、さらなる軽量化を達成した60グラム台の「Zelos6」を発売しました。
長年に渡って、車に使う品質のスプリングスチールを基に配合を変える研究を行い軽く柔らかく、かつ耐久性のあるスチール材の開発に成功したのです。
60グラム台は、メーカー純正として使用されている多くのカーボンシャフトとほぼ同じ重さです。
つまり、初心者でも十分に扱えるスチールシャフトと言えます。
今まではカーボンシャフトしか選択肢のなかった初心者ゴルファーにも、スチールシャフトの選択肢が生まれたのです。
また、長年に渡ってスチールシャフトの感触に慣れてきているベテランシニアゴルファーにとっては、体力が衰えても、スチールにこだわって使うことができます。
まとめ
スチールシャフトとカーボンシャフトはそれぞれに長所短所があります。
近年は、技術の進歩により、両社の差がどんどんなくなってきました。
今後は、さらにシャフトのバリエーションも増えていくと思われます。
クラブ選びの選択肢がどんどん増えて、自分にピッタリ合ったクラブをみつけることができるようになってきました。
でも、選択肢がありすぎて迷ってしまいそうですね。
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投稿者プロフィール
- ゴルフ歴20年のおやじゴルファーです。ゴルフの道を究めるべく、日々ゴルフの研究に励んでいます。アマチュアゴルファーの視点から、わかりやすくタメになる記事をお届けしたいと思います。
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