ボールか池に入った、スタンスがカート道路にかかる、といった場合には、あるがままにショットすることが難しいですから、救済の処置がとられます。
救済の処置の選択肢の一つとしては、指定の地点から1クラブレングスが2クラブレングス以内にボールをドロップしてショットすることになります。
この1クラブレングスや2クラブレングスとはどうのように測定するものなのでしょう、また、1クラブレングスか2クラブレングスかを決めるのは、どのような条件によるのでしょうか。
今回は、救済の処置の際のクラブレングスについて解説します。
無罰の救済は1クラブレングス、罰打を付加したときは2クラブレングス
修理地やカート道、カジュアルウォーター、動かせない障害物がショットの妨げになる場合は、無罰で救済を受けることができます。この場合は障害物を避けることができるニアレストポイントを決めて、そこから1クラブレングス以内にドロップすることができます。
これに対してペナルティーエリアにボールが入ってしまった場合や、アンプレヤブルを宣言する場合は、選択肢の一つとして罰打を払って、2クラブレングス以内にドロップして打つことができます。
つまり、無罰で救済を受ける場合は1クラブレングス以内、罰打を付加したときは2クラブレングス以内にドロップすることになります。
クラブレングスの測定方法
1クラブレングスとは、クラブ1本分の長さということですが、どのクラブで測った長さなのでしょうか。
2019年から施行された新ルールからは、クラブレングスを測定する時に使うクラブはパターを除く最も長いクラブとなりました。
世界のゴルフのルールを決めているR&Aによると、クラブレングスの定義は以下のように定められています。
「ラウンド中にプレーヤーが持っている14本(またはそれ以下)のクラブ(規則4.1b(1)で認められる通り)のうち、パター以外で最も長いクラブの長さ。」(R&Aゴルフ規則)
パター以外の最も長いクラブですから、ほとんどのケースではドライバーになりますから、普通はドライバーの長さが1クラブレングスということになります。
実際にドライバーを使って計測しなければならないの?
それでは、アイアンでショットする場合でも、わざわざドライバーを取りに行って測る必要があるのでしょうか?
R&Aのルールによると、処置の方法としては「1クラブレングス以内」「2クラブレングス以内」という文言で定められています。
つまり「以内」であれば問題ないわけで、ドライバーより短いアイアンで測定すれば、それでは1クラブレングス以内ですから、問題ないことになります。
また、アイアンとドライバーの長さの差を把握していれば、アイアンを使って、ドライバーのクラブレングスを仮定して測定することも問題ありません。
そもそもドライバーの長さも一定ではないので、クラブレングスはそれほど厳密な定義ではありません。
ドライバーで実際に測ることは求められてませんから、わざわざドライバーをカートに取りに行く必要はないのです。
しかし、ある程度は適当で構いませんが、あまりに適当な測り方をしていると同伴競技者に不信感を与えてしまうこともあるので注意しましょう。
まとめ
ある程度のベテランゴルファーでも、救済の処置をはっきりと理解していない人は多いと思います。
1クラブレングか2クラブレングスを決める基準は無罰なのか、罰打をうけるかということです。
無罰で救済を受ける場合は1クラブレングス、罰打を付加するときは2クラブレングス以内にドロップすることができると、覚えておきましょう。
ルールを正しく理解して、余計なストレスなくラウンドを楽しんでください。
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投稿者プロフィール
- ゴルフ歴20年のおやじゴルファーです。ゴルフの道を究めるべく、日々ゴルフの研究に励んでいます。アマチュアゴルファーの視点から、わかりやすくタメになる記事をお届けしたいと思います。
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