あるがままに打つのがゴルフの原則です。
深いラフや林の中、バンカーからなどの困難な状況であっても、ボールがあるがままの場所から打たなければなりません。
6インチリプレースOKなどの特別なルールがない限り、ボールを動かして打つことは禁じられています。
しかし、時には木の根元や枝の上など、どうしても打てない場所にボールが止まっている場合があります。
このような時にできる処置がアンプレヤブルです。
今回はアンプレヤブルについて詳しく解説します。
アンプレヤブルとなる判断基準
アンプレヤブルとは、打つことが困難な場所にボールがある場合にプレーヤーがとることができる処理です。
あくまで、アンプレヤブルの判断をするのはプレーヤーになります。
つまり打てる打てないの判断はプレーヤーに任されており、木の根元で打てそうもないライであってもアンプレヤブルとせずに打つことはできます。
逆に言うと、客観的になんの問題もなさそうなフェアウェイ上のボールであっても、プレーヤーの判断でアンプレヤブルとすることができるのです。
アンプレヤブルの救済方法
アンプレヤブルを受ける場合には、まず同伴競技者にアンプレヤブルすることを宣言します。
そして1打罰を払った上で、次の3つの救済方法から1つを選択して打つことになります。
①ボールの位置からピンに近づかない2クラブレングス以内のエリアにボールをドロップして打つ
②ボールとピンを結んだ後方線上にドロップして打つ
③最後にプレーした場所に戻って打ち直す。
一般的には、なるべくピンに近い位置から打つことができる①選択をすることになります。
2クラブレングスを計測する際には、障害物からの救済のようにニアレストポイントを定めて計測するのではなく、ボールの位置から2クラブレングスとなりますので注意して下さい。
2クラブレングス以内のエリアにスイングできるスペースがない場合、狙うべき方向にボールを打ち出せる場所がない時は、②のボールとピンを結んだ後方線上を検討しましょう。後方線上ならどこまで下がっても構いません。
①、②の方法では脱出できそうもない場合は③の最後にプレーした場所からの打ち直しを選択しましょう。
2019年新ルール・バンカーからのアンプレヤブル
バンカー内からのアンプレヤブルの処置は少し他の場所とは異なります。
最後にプレーした位置から打ち直す選択肢は同じですが、2クラブレングス以内、後方線上への処置は同じバンカー内にドロップする必要があります。
この処置に加えて、2019年のルール改正により2打罰を払えばバンカーの外にドロップすることができるようになりました。
2打罰を払い、ボールとピンを結ぶ線上でバンカーの後方で起点を決め、1クラブレングス以内にドロップすることができます。
あごの高いバンカーの淵にボールが刺さった場合に、アンプレヤブルでバンカー内にドロップしても、次のショットで高いあごを超える自信がない場合には有効な救済です。
また、バンカーショットが苦手な初心者は、バンカーでの大たたきを避ける救済となります。
まとめ
アンプレヤブルの判断を求められる場面は意外に多くあります。
的確なアンプレヤブルの判断はスコアメイクの大きなポイントになることもあります。
そのホールの状況と自分の力量を冷静に考えて、アンプレヤブルをすべきか、またどの救済方法を受けるべきかを判断しましょう。
1打罰、2打罰を払うのはもったいない気がしてしまうものですが、それをしないために無駄な3打、4打を打ってしまうこともあるのです。
アンプレアブルのルールをしっかり理解して冷静なコースマネジメントを心がけましょう。
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投稿者プロフィール
- ゴルフ歴20年のおやじゴルファーです。ゴルフの道を究めるべく、日々ゴルフの研究に励んでいます。アマチュアゴルファーの視点から、わかりやすくタメになる記事をお届けしたいと思います。
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