ドライバー飛距離アップのためのバックスピン量と打ち出し角

ゴルフショップでは、クラブとの相性を診断するため、弾道計測器を使用して試打をします。

また、弾道計測器は、インドアのゴルフ練習場でもよく使われています。

弾道計測器は、ヘッドスピードや飛距離、曲がり具合などを中心に確認する人が多いですが、その他にも様々な数値が表示されます。

最新の弾道測定器は、かなり正確にこれらの数値を計測することができるので、自分のスイング特性を正しく把握することができます。

試打したときに店員さんからいろいろ数値を説明されるが、いまひとつ理解できない、という人も多いのではないでしょうか。

自分のスイングの特性、クラブとの相性を正確に判断するためには、これらの数値を自分でも判断できるようになることが大切です。

今回は、それらの数値の中でも、ドライバーのスピン量と打ち出し角について詳しく解説します。

ドライバーの飛距離を決める要素

ドライバーの飛距離を決める要素としては、以下の3つがあります。

・ボール初速

・スピン量

・打ち出し角

このうちボール初速は、ヘッドスピードとヘッドの芯で捉えられているかどうかを示すミート率で決まります。

当然ながら、ボール初速が速いほど、飛距離は伸びることになりますが、自然界には、空気抵抗と重力という力が働くので、最終的にはスピン量と打ち出し角によっても飛距離が変わってくるのです。

最適なスピン量とは?

ドライバーにはロフト角がありますから、インパクトしたボールにはバックスピンがかかり、このバックスピンの大きさがスピン量として計測されます。

バックスピンがほとんどない状態は、空気抵抗をかき分ける力がないので、野球のフォークボールと同じで落下しやすくなり、飛距離が伸びません。

逆にバックスピンが多すぎると、ボールが浮き上がろうとする力が強すぎて、吹き上がった球となり、こちらも飛距離は伸びません。

滞空時間が長くキャリーを伸ばせる、程よい揚力を得る最適なバックスピンがかかった時に飛距離は最大化するのです。

最適な打ち出し角とは?

打ち出し角が小さすぎると弾道は低くなり、キャリーを伸ばしにくく飛距離が伸びず、逆に打ち出し角が大きすぎるとボールが高く上がりすぎてこちらも飛距離は伸びません。

打ち出し角が大きいのに大きなバックスピン量がかかってしまうと、高く上がったボールがさらに吹き上がり全く飛距離が伸びなくなります。

また、ヘッドスピードの遅い方は打ち出し角が高めの高弾道が、飛距離が伸びやすいといわれていますが、ヘッドスピードの速い人は打ち出し角が低めの低弾道の方がキャリーもランも伸びやすいといわれています。

最適なスピン量と打ち出し角のバランス

ドライバーの性能やゴルファーのスイング特性によっても変わってくるので、あくまで目安ですが、スピン量と打ち出し角のバランスは以下を参考にしていただければと思います。

38m/s以下のヘッドスピードが遅い人

スピン量;2,700rpm程度、打ち出し角;14~16°

40m/s前後の一般的な人

スピン量;2,500rpm程度、打ち出し角;13~15°

45m/s以上速い人

スピン量;2,300rpm程度、打ち出し角;10~13°

一般的にはヘッドスピードの遅い人は、ある程度スピン量があった方が、キャリーが伸びてトータルの飛距離も伸びます。

逆にヘッドスピードが速いと、スピン量が少ない方が、吹き上がりが少なく、飛距離を稼ぐことができます。

まとめ

ドライバーの飛距離を伸ばすために重要なスピン量と打ち出し角について解説しました。ゴルフショップで試打するときなど、これらの数値の目安を把握しておけば、店員の言われるがままではなく、自分でもある程度の判断ができるようになります。

スピン量と打ち出し角について理解して、自分のスイングとクラブとの相性を判断して、最適なクラブを見つけてください。

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投稿者プロフィール

風TARO
ゴルフ歴20年のおやじゴルファーです。ゴルフの道を究めるべく、日々ゴルフの研究に励んでいます。アマチュアゴルファーの視点から、わかりやすくタメになる記事をお届けしたいと思います。