バンカーに入ったら、アマチュアゴルファーにとってはピンチです。
プロでは、ラフよりバンカーに入った方がピンに寄せやすいと言われることがありますが、アマチュアではそうはいきません。
白い砂などで見た目も美しいバンカーですが、
- ゴルフを難しくするハザードとしてゴルファーのスコアを崩す要因
- その対処を考えるのことがゴルフを楽しくする要素
でもあります。
ところで、皆さんはバンカーショットにはサンドウェッジを使いますよね。
サンドウェッジにはソールにバウンスがあり、そのおかげでボールの手前にヘッドを入れて砂ごとボールを打つことができ、ヘッドが砂に埋まることなく脱出できるのです。
でも、この便利なサンドウェッジは誰が考えたのでしょうか?
サンドウェッジの生みの親
サンドウェッジを発明したのは、往年の名プレーヤーであるジーン・サラゼンと言われています。
サラゼン(1902年~1999年)は、アメリカ・ニューヨーク出身で1920~30年代に活躍した伝説的ゴルファーです。
ゴルフのメジャートーナメントすべてを制するキャリア・グランドスラムを、最初に達成したゴルファーとしても有名です。
1935年のマスターズトーナメントでは、最終日の15番ロングホールで残り235ヤードの第2打を、4番ウッドで直接カップに放り込んだアルバトロスでの優勝をつかみとった劇的なエピソードがあります。
プロ通算48勝をあげ、1974年に世界ゴルフ殿堂が設立された時には、直ちに殿堂入りを果たしています。
サウンドウェッジの発明
バンカーが苦手だったサラゼンは、なんとかバンカーから上手く脱出する方法がないかとあれこれ考えていました。
ある日のこと、自家用飛行機の操縦レッスンを受けていたサラゼンは、今まさに離陸しようとする飛行機の尾翼を見ていた時に、9番アイアンのソールに尾翼と同じような傾斜を付ければクラブが砂に潜らなくなるのではないかとの閃きを得ました。
飛行機が離陸するときには、水平尾翼のフラップが下がることによって、機体を上昇する力が発生します。
それを見たサラゼンは、ゴルフクラブのソールを水平尾翼のように下げればクラブは砂の中に潜らず、浮上するのではないかと思ったそうです。
それから、9番アイアンのソールにさまざまな形状の鉛を付けて実験を繰り返すことで、納得できるソールの形状を探し出しました。
そして、1932年に完成したバウンスをつけたサンドウェッジを持ってトーナメントに出場します。
そして、その年には、全米オープンと全英オープンに勝利したのでした。
サンドウェッジは誰もが使うゴルフクラブになる
ジーン・サラゼンは、この秘密兵器の存在を知られたくないため、しばらくは他のプレーヤーに見えないようにプレーして、キャディバックにはクラブヘッドを下にしてしまっていたと言われています。
その後、クラブメーカーのウィルソンとの共同開発によって、サラゼンの秘密兵器はサンドウェッジとして製品化されます。
多くのゴルファーのバンカーショットを容易にし、バンカーショットにおけるスタンダードなゴルフクラブとなったのです。
バウンスをつけることで飛躍的に脱出が簡単になったバンカーショットですから、バンカーショットは、バウンスを活かすことによって上手く脱出することができるのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ジーン・サラゼンが試行錯誤して生み出した秘密兵器サンドウェッジのおかげで、現在の我々アマチュアゴルフファーはバンカーの苦しみを軽減してもらっています。
ジーン・サラゼンに感謝してバウンスを信じてショットすれば、もうバンカーは怖くないですね。
でも、やっぱり上手く脱出できないのが我々アマチュアゴルファーですが…。
がんばって練習しましょう。
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投稿者プロフィール
- ゴルフ歴20年のおやじゴルファーです。ゴルフの道を究めるべく、日々ゴルフの研究に励んでいます。アマチュアゴルファーの視点から、わかりやすくタメになる記事をお届けしたいと思います。
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