ラウンド中には、当然にゴルフボールを使いますが、ゴルフボールの使い方にもルールがあります。
R&Aゴルフ規則4.2aによると、「適合球をプレーしなければならない」と定められているので、ルールに適合した球を使うことが必要ですが、一般的に売られているゴルフボールは、ルール不適合と明記されているものを除きルールに適合していますので、どの球を使ってもいいということになります。
ここで注意したいのが、ラウンド中に自由に球が取り換えられるかどうか、ということです。
今回は、ラウンド中にボールを取り換えることができる場合と、できない場合について解説します。
目次
ワンボールルールとは?
知らない人も多いかと思いますが、使用できるゴルフボールについては、ワンボールルールというものがあります。
ワンボールルールとは、ラウンド中はすべて、同一メーカーで同じ種類の球を使用しなければならないというルールで、ラウンドの途中でゴルフボールのメーカーや種類を変更することができないというルールです。
このルールが意図することは、ホールによって、スピンが効きやすく止まりやすいボールや飛距離が稼げる飛ぶボールを使い分けることを禁止するということです。
このルールだと、同じ種類の球をたくさん用意してラウンドに臨む必要があったので、アマチュアには、なにかと負担のかかるルールでした。
2009年までは、アマチュアの競技にも適用されるルールでしたが、2009年以降はアマチュアではワンボールルールは廃止されて、プロのトーナメントでのみ適用されています。
各ホールでは、同じ球でホールアウトしなければならない
それでは今はアマチュアなら、好きな時に好きなボールに取り換えることができるのでしょうか。
R&Aゴルフ規則6.3aによると、「プレーヤーはティーイングエリアからプレーした同じ球でホールアウトしなければならない」と定められています。
グリーン上以外のプレー中は、球を拾い上げることが基本的にできませんので、当然、ボールを交換することもできませんが、球をマークして拾い上げるパターの時だけ違う球を使うといったプレーは禁止されているのです。
しかし、ホールとホールの間では球を変えることができますので、ロングホールは飛ぶ球で、ショートホールはスピンの効く球を使うといったこともアマチュアではルール違反ではありません。
同一ホールでも球が取り替えられる場合
ホール内では球が取り替えられないのが基本ですが、以下の場合には例外的に球を取り替えることができます。
球が紛失、あるいはOBの場合
打った球がロストボールになった場合は球が紛失していますから、別の球で打たざるを得ません。
また、OBの場合も別の球でプレーすることができます。
球を救済でドロップする場合、元の場所から打ち直す場合
池などのペナルティーエリアに入った場合やアンプレアブルの救済を受けて球をドロップするときは、別の球に交換しても構いません。
しかし、ドロップではなく、規則により球をリプレースする場合は、元の球でプレーしなければならず、別の球に交換することは認められていません。
球が切れている、ひびが入っている場合
プレーしているホールでの損傷が明らかな場合にだけ、別の球に取り替えることができます。
しかし、プレーに影響がある明確な損傷が対象で、単なる引っかき傷や擦れただけ、ペイントがはがれただけの損傷では取り替えることはできませんので注意してください。
また、取り替えてはいけない場合に誤って取り替えた球をプレーしたときには、以前は2打罰でしたが、2023年のルール改正により1打罰に変更になっています。
まとめ
ベテランゴルファーでもラウンド中に自由に球を交換できるわけではないことを正確に理解している人は少ないと思います。
仲間同士で楽しくラウンドする場合には神経質になる必要はありませんが、ゴルフはマナーのスポーツですから、このようなルールもしっかり理解しておきましょう。
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投稿者プロフィール
- ゴルフ歴20年のおやじゴルファーです。ゴルフの道を究めるべく、日々ゴルフの研究に励んでいます。アマチュアゴルファーの視点から、わかりやすくタメになる記事をお届けしたいと思います。
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