ラウンド中に同伴者との会話を楽しむのも、ゴルフの大きな楽しみの一つです。
しかし、ルール上、ラウンド中にしてはいけない会話があり、ペナルティになる場合があります。仲間内でのエンジョイゴルフなら、それほど厳密に対処する必要はありませんが、正しいルールを理解しておくことは大切です。
今回は、ラウンド中の会話で注意したい、“アドバイス”について解説します。
同伴者にアドバイスをしたり、求めてはいけない
正式ルールで、ラウンド中に禁止されているのは、同伴競技者にアドバイスを与えることや、自分のキャディ以外の人にアドバイスを求めることです(R&Aルール10-2a)。
また、アドバイスとは次の時にプレーに影響のあるコメントや行為をすることです。
- クラブを選択するとき。
- ストロークを行うとき。
- ホールや、ラウンド中のプレー方法を決定するとき。
そして、アドバイスの違反があった場合は、2打罰が課せられます。
自分のキャディにアドバイスを求めたり、受けたりすることは問題ありません。
よくあるペナルティになる会話が、同伴者が打った番手を聞くことで、ショートホールなどで同伴者が打った後、自分が打つ前に「今、何番で打ったの?」と聞いた時点で2打罰となりますし、「7番アイアンだよ。」と答えてしまうと、答えたプレーヤーも2打罰となります。
ストロークを行うときのアドバイスもペナルティになりますから、同伴者のスイングに「オーバースイングになっているよ。」と教えることや、「ヘッドアップしてました?」と聞くこともペナルティとなります。
また、池越えを狙うかどうかについて、「風がフォローだから狙ったほうがいいよ。」といったコメントもペナルティになります。
ペナルティにならない場合とは?
ただし、以下のような一般に公開されている情報はアドバイスには含まれません。
- コース上の物の位置(ホール、パッティンググリーン、フェアウェイ、バンカーなど)。
- ある1点から他の1点までの距離。
- 規則。
つまり、ホールまでの方向や距離、ルールを聞いたり教えたりすることはルール違反にはなりません。
例えば、「ここから200ヤード先に池があるよ」と教えることは問題ありませんが、「池があるから番手下げたほうがいいよ。」と教えるのはアドバイスとみなされペナルティになります。
また、規則については、アンプレヤブルにしたい場合に、処置の方法を聞いたり教えたりすることは問題ありませんが、「これはアンプレヤブルにした方がいいよ。」といったコメントをするのはペナルティとなります。
ちなみに、同伴者の打った番手を聞くことはペナルティになりますが、同伴者が打っているときにキャディバックを覗いて番手を確認することは、公開されている情報としてペナルティにはならないとされていますが、クラブにかかっているタオルを取り除いたり、クラブに触って確認するとペナルティになります。
あと、自分を含め全員が打ち終わってから、「さっきは何番で打ったの?」と聞くことは、プレーの終了後なので、問題はありません。
まとめ
アドバイスについてどこまで厳密に適用するかは、そのラウンドの目的、同伴者によっては、ある程度、緩めに対処しても問題ないものです。
しかし、ゴルフは自分の決断と責任でするものですし、ラウンド中にスイングについて指摘されても修正は難しい場合が多く、その指摘のためにスコアが崩れてしますこともありますから、競技でなくとも、ラウンド中にアドバイスをするのはなるべく避けるべきでしょう。
マナーとしてどうすべきかを判断するためにも、正式なルールはしっかりと理解しておくことが大切ですね。
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投稿者プロフィール
- ゴルフ歴20年のおやじゴルファーです。ゴルフの道を究めるべく、日々ゴルフの研究に励んでいます。アマチュアゴルファーの視点から、わかりやすくタメになる記事をお届けしたいと思います。
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