私は幼少の頃から、野球をやっていて
「ものを速く振る」という動作には自信がありました。
ですが、「ゴルフボールを打つ!」となった途端、
ヘッドスピードに比例して、飛距離も一気に落ちてしまったのです。
当時の私の飛距離は200ヤード弱。
野球と比べ、ホームランの2倍の距離なので、その飛距離に浮かれていると…
隣の打席で練習していた、明らかに力の弱そうなおじいさんが、
約230ヤードをコンスタントに打っていました。
年齢や筋肉量では優っているはずなのになぜ?
とずっと悩んでいました。
今回は、私自身が飛距離を伸ばすことができた
『オーバースイング』の注意点やコツを含めてお伝えさせていただきます。
目次
1.『オーバースイング』とは
2.『オーバースイング』のメリットとデメリットについて
3.『オーバースイング』で飛ばせるようになった体験談
4.『オーバースイング』を取り入れる方法
5.『オーバースイング』で打つ際の注意点
6.まとめ
目次
『オーバースイング』とは
『オーバースイング』とは、
テイクバックからトップで右脇が開くことを指します。
テイクバックからトップで右脇が開くことによって、
結果的に「過度に大きく振り上がる」動作になります。
通常のトップの位置と比較し、より高い位置から
振り下ろすことができるのでヘッドスピードが上がり、飛距離が出やすいのが特徴です。
飛距離を求めるドラコンプロで『オーバースイング』をする選手は多くいますが、
方向性を重視したツアープロではかなり少ないスイングのタイプです。
横峯 さくらプロの活躍と共に、
一時、脚光を浴びることがありました。
一般的に、『オーバースイング』は悪いスイングとして扱われ、
スイングの矯正をしようとする方が多く見受けられます。
しかし、『オーバースイング』によるメリットとデメリットを踏まえ、
さらなる飛距離アップを目指す方には、
スイング矯正をせずに、
そのまま続けることもオススメします。
もちろん、時と場合によって使い分けるのもOKです。
『オーバースイング』のメリットとデメリットについて
ドラコンプロとツアープロとでは、
両者ともに明確な目的の違いがあり、
『オーバースイング』をするのか、
しないのかが変わってきます。
【メリット】
・ヘッドスピードが最大で約4~5m/s上がる場合がある
※飛距離換算すると約20ヤード前後
→トップの位置を高くしやすい
→トップからインパクトまでクラブを加速させる助走が長くなる
【デメリット】
・打ち急ぎやすい
→飛ばしたい、打ちたいという気持ちにより、
トップに辿り着くまでに振り下ろしにかかってしまう
・ミスヒットが出やすい
→助走距離が長くなるため、クラブの抑制(コントロール)が難しくなる など
ドラコンプロのように「一撃の最大の飛距離を伸ばすため」
というメリットはありますが、
ツアープロのように飛距離よりも方向性を重視すると考えると
ミスヒットを誘発しやすいデメリットがあり、両極端な結果が出やすくなります。
『オーバースイング』で飛ばせるようになった体験談
結果的に、私は『オーバースイング』にしたことで
飛距離を伸ばすことができました。
一番の理由は、冒頭でもお伝えしたように
幼少の頃から野球を行なっていたことが背景になります。
そのため、今の私のスイングのトップでは、
完全に野球打ちになっています。
飛ばなかった当時は、様々な情報を元に得た知識で、
形にとらわれたゴルフスイングに当てはめようとして、
「トップの高さは10時の位置まで!」などと細かく決め事をして、
自分自身でスイングをとても窮屈にしていました。
しかし、そういった窮屈なスイングではなく、
ある意味、何も気にせずに自分が振り上げやすい「自然体の追求」を行い、
『オーバースイング』になったという背景があります。
私が、飛距離アップレッスンを行う際でも
『オーバースイング』は推奨していますが、
無理をして『オーバースイング』を作ることはしません。
ですが、もともと『オーバースイング』ができる人は、
無理をしてスイングを直す必要はないと思っています。
自然体でトップの位置を高くすることができることは、
一種の強みです。
『オーバースイング』を取り入れる方法
メリット・デメリットはわかったらから、
それでもどうしてもスイングに取り入れたいという場合は、
『いつもよりテイクバックを行ききる』ことを意識してください。
はじめは、いつものトップの位置より
2~3cm高く振り上げるようにやってみましょう。
そして、徐々にトップの位置を高くするようにしてみてください。
また、徐々に振り幅を広げていくことで、
「ここまでの高さだったら飛距離と方向性の両立ができる」
「これ以上になると方向性は犠牲になるが、一撃の飛距離を伸ばすことができる」
と飛距離と方向性が両立することができる判断基準にすることができます。
『オーバースイング』で打つ際の注意点
一番やってはいけないのが、トップの位置をあげようとして、
無理やりテイクバックを力強く引いたり、
肩が回らないから止まってしまうトップの位置から
「グイッ!」っとさらに力を入れ持ち上げるのは絶対にやらないでください。
「現状のトップの位置」というのは、
人それぞれ「自然体」で肩が上がる範囲でテイクバックを行っていると思いますので、
それを無理やり変えるとケガをしやすくなってしまいます。
まとめ
『オーバースイング』にはミスヒットをしやすいというデメリットがある反面、
「一撃の飛距離」を伸ばすことができるというメリットがあります。
ドライバーで一撃の飛距離をさらに伸ばしたいと明確な目的を持たれている方は、
『いつもよりテイクバックを行ききる』ことを意識して、
徐々にトップの位置を高くしてみてください。
どんな年齢・ヘッドスピード帯のゴルファーでも、
さらなる飛距離アップの願いは尽きません。
ご紹介させていただいたコツやポイントを参考にしていただき、
飛距離アップに繋がればと思っております。
いまよりも、5ヤード・10ヤードもしかしたらそれ以上の飛距離を伸ばして、
よりゴルフライフを楽しんでいただければと思います。
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投稿者プロフィール
- 川手昇
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