アプローチでピタリとピンに寄せるには、ボールを飛ばすキャリーだけでなく、落ちたところからどの程度転がるかというランを想定しなければなりません。
しかし、同じクラブでアプローチしても、よく転がってランが出る場合と、スピンがかかってあまり転がらない場合があり、思ったように寄らないことがあります。
プロや上級者はアプローチでも、スピンをコントロールして、ランを調整することができます。
今回は、アプローチでのバックスピンのメカニズムについて解説します。
目次
バックスピンのメカニズム
そもそもバックスピンはどのようなメカニズムでかかるのでしょうか。
クラブフェースでボールをとらえると、フェース面をボールが滑ることによって進行方向と逆の回転がかかることになり、これがバックスピンの回転を生み出します。
フェースには溝がありますが、これがあることによって、ボールが滑る際にさらにバックスピンがかかりやすくなります。
また、溝のあるフェース面を滑る距離が長ければ長いほど、バックスピンは多くかかるので、フェース面を斜めに使って、滑る距離を長くするような打ち方をすれば、さらにバックスピン量を増やすことができます。
逆にフェースで弾くように打った場合は、ボールがフェースを滑ることがなくなり、バックスピンはかかりません。
バックスピンがかかるための条件
アプローチでバックスピンをかけるためには、以下のようにある程度の条件が必要です。
- ロフトのあるウェッジでのショット
- フェアウェイなどライのよい場所からのショット
- スピンのかかるボールの種類
- 10ヤード以上距離があること
それでは、それぞれの条件を詳しく見ていきましょう。
ロフトのあるウェッジでのショット
フェース面を滑る距離がある程度長くなければ、スピンはかかりませんので、ボールがフェースに長く乗るロフトのあるクラブでないとスピンはかかりません。
ですから最もスピンがかかるのはサンドウェッジということになり、逆にロフトのないピッチングなどでアプローチした場合には、スピンはほとんどかかりません。
フェアウェイなどライのよい場所からのショット
また、フェース面にボールをしっかり乗せるように打つためには、ライのよい場所からのショットが必要です。
ラフなどで、インパクト時にボールとフェースに芝が挟まる場合には、フェースの溝にボールがのらないのでスピンはかかりにくくなります。
スピンのかかるボールの種類
また、ボールの種類によってもスピンのかかりやすさには影響があります。
ボールにはディスタンス系とスピン系と呼ばれる2種類があり、スピンをしっかりかけるにはスピン系のボールを使う必要があります。
スピン系のボールは、柔らかいウレタン素材を使用しているのが特徴で、ボールの表面がクラブヘッドの溝に食い込みやすく、スピンがかかりやすい特徴があります。
ほとんどのツアープロは、スピン系と呼ばれるボールを使用しているので、プロのようなアプローチスピンをかけるためには、このスピン系のボールを使う必要があります。
10ヤード以上距離があること
スピンがかかるためには、フェース面にボールがのるようにある程度強く打つ必要があります。
そのためには、10ヤード以上は飛ばす力加減で打たなければならず、10ヤード以下の場合はスピンをかけるのは難しくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アプローチでのスピンのメカニズムが理解できるようになれば、スピン量の計算ができるようになって、難しい場所からもピンに寄せることが可能になるので、スコアアップも期待できます。
今回の記事を参考にスピンのコントロールをしたアプローチを練習してみてください。
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投稿者プロフィール
- ゴルフ歴20年のおやじゴルファーです。ゴルフの道を究めるべく、日々ゴルフの研究に励んでいます。アマチュアゴルファーの視点から、わかりやすくタメになる記事をお届けしたいと思います。
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