気持ちよく飛ばして、次のショットにつなげていきたいドライバーは、ホール攻略の流れをつくるための重要なクラブです。
各メーカーが研究を重ね、最新技術を駆使して、開発を進めていますが、ドライバーの飛距離を伸ばすために重要なポイントとなるのが、フェースの性能です。
今回は、そんな最新技術が詰まったドライバーのフェースに使用される素材について解説したいと思います。
ドライバーのフェース素材
もともとは、木製だったドライバーですが、強度を増すためにフェース部分に金属を張り付けたことに始まり、1980年ごろから、クラブヘッド全体を金属で作成することが主流になりました。
その後、1990年ごろにチタンフェースが登場してから30年ほど、その性能の高さから、ほぼすべてのドライバーはチタンフェースという時代が続いています。
その他では、ごくまれにマレージング鋼のフェースを使ったドライバーがあります。
そして最近登場して、注目されているのが、カーボンフェースのドライバーです。
チタン合金
現在のドライバーのフェースに最も多く採用される素材がチタン合金です。
チタンは、軽くて硬い金属ですから、クラブヘッドの総重量の軽量化が可能となり、余剰重量をフェース以外の部分に最適配分できるため、理想的なクラブヘッドを作ることができるようになりました。
また、薄くしても丈夫で、反発力のあるフェースを作ることができるので、チタン合金を使用するようになってから、ドライバーの飛距離は大幅にアップしています。
マレージング鋼
マレージング鋼は、航空・宇宙分野の構造材として開発された特殊な金属で、炭素の含有量を減らし、ニッケルやコバルト などをあわせて 約30 %含む特殊鋼です。
極めて硬度の高い素材であるため硬い打感が特徴です。チタンよりも重いので、アイアンやフェアウェイウッドに使われることが多く、マレージング鋼が使われているドライバーは多くありません。
カーボン
2022年2月にテーラーメイドから発売され注目を浴びたのが、カーボンフェースを採用したステルスドライバーです。
2022年10月には、カーボンフェースのステルスグローレシリーズが続いて発売され、テーラーメイドではカーボンフェースを主軸にドライバーの開発を進めています。
シャフトやクラブヘッドのボディ部分には使用されていたカーボンですが、フェース使用するには技術的に難しく、今までほとんど使用されていませんでした。
カーボンフェースの特徴
カーボンの最大の特徴はその軽さで、チタン合金よりも軽いので、さらにクラブヘッドの重量最適配分のための設計の自由度が増します。
カーボンはチタン合金の約半分の重さです。
フェースを軽く、ボディを重くできるので、ボディの後方からボールを押し込むような動きができるクラブヘッドの作成が可能になっています。
また、カーボンは、チタンより硬いので、ボールにインパクトした時のエネルギーロスが少なく、ドライバーの飛距離も伸びるといわれています。
カーボンフェースの打感と打音はマイルドで、チタン合金のような高い金属音ではありません。
こちらはゴルファーの好みによると思いますが、チタン合金の打感、打音に慣れている人にとっては物足りなさを感じることがあるかもしれません。
また、チタンに比べるとやや傷つきやすいので、使用の際には、小傷が付かないよう注意が必要です。
まとめ
日々進化するゴルフクラブの素材ですが、ドライバーのフェースも進化を続けています。ゴルファーそれぞれのゴルフスタイルに応じて、合うもの、合わないものがありますから、いろいろ試打をしてみて、自分に合うフェース素材を選びましょう。
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投稿者プロフィール
- ゴルフ歴20年のおやじゴルファーです。ゴルフの道を究めるべく、日々ゴルフの研究に励んでいます。アマチュアゴルファーの視点から、わかりやすくタメになる記事をお届けしたいと思います。
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