ショットしたボールが池方向に飛んで、ポチャンと波紋を描いて池の中に入った時は、ペナルティーエリアからの救済処置がとられます。
1打罰を払うのでダメージはありますが、OBやロストボールよりはましだと、気を取り直して次のショットに集中する場面となります。
しかし、ショットした場所からは、池に入ったかどうかが不確かな場合があります。
今回は「池に入ったかも?」という場合の考え方について解説します。
「池に入ったかも?」の状況
池に入ったかどうか100%はっきりしないが、池に入った可能性が高い状況としては、以下のような例があります。このような場合、池に入ったものとしてプレーすることができるでしょうか。
状況1
ショットを、その奥には池がある林に打ち込んでしまったが、ボールの落ちどころは見えず木に当たる音がした。ボールを探したが見つからないので、池に入った可能性が高い。
状況2
ドックレッグのホールで、ティーショットの場所からは見えないが200ヤードの地点に池があり、通常は200ヤード以上の飛距離を飛ばすプレーヤーがその方向に打ってしまったので池に入った可能性が高い。
状況3
セカンドショットがシャンクしてフェアウェイ右にある池方向へ。池手前に落ちるのは見えたが、池に入ったかどうかはわからなかった。行ってみると池手前にボールはなく、ボールがみつからないような深いラフなどもないため池に入った可能性が高い。
池に入ったかどうかを判断するためのルール
R&Aゴルフ規則17.1cによると「プレーヤーの球が見つかっておらず、ペナルティーエリアに止まったことが“分かっている、または事実上確実”である場合」にペナルティーエリアからの救済を受けることができます。
ですから、“分かっている、または事実上確実”でない場合は、ロストボールとして処置をしなくてはなりません。
そこで問題になってくるのが、“分かっている、または事実上確実”という文言が正確にどういう意味なのかということです。
こちらはR&Aのゴルフ規則に定義が記載されていますの下記に引用します。
定義
問題になっている出来事がプレーヤーの球に起きたという決定的な証拠がある(例えば、プレーヤー、または他の目撃者が、それが起きるのを見ていた場合)。
または、
疑念がほんのわずかにあるものの、合理的に入手可能なすべての情報は、問題になっている出来事の起きた可能性が95%以上であることを示している。
(R&Aゴルフ規則より)
つまり、100%間違いない場合、または95%以上確かな場合に、池に入ったと見なせることになります。
ほとんどの場合は、池に入ったとみなされない?
95%以上の確かさが必要なので、ボールの落ちどころが目視できなかった場合は、ほぼ池に入ったとはみなされず、ロストボール扱いとなるというのが正しい解釈になります。
前述の状況1では、木に当たったボールは、思いもよらぬ方向に跳ねていることがありますから、池にある可能性が95%以上あるとは言えないので、ロストボール扱いとなります。
状況2では、平均飛距離200ヤード以上の人でも、特にアマチュアでは95%以上の確率で200ヤードを打つことができるとは言えないので、やはり池に入ったとみなすことはできないでしょう。
ただし、明らかに250ヤード以上は飛んでいて、その方向に広大な池があるといった場合には、池に入った確率を95%以上とみなすことができる余地はあります。
最後に状況3の場合は、ボールの落ちどころが目視できており、ライの状況などから95%以上の確率で池に転がり込んだと判断することができます。
まとめ
ラウンド中には、ロストボールになるよりは、池に入ったことにしてもらいたいシチュエーションがあります。しかし、ルール上は、ボールの落ちどころが目視できなかったときは、ほとんどの場合に池に入ったとはみなされないと覚えておきましょう。

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投稿者プロフィール
- ゴルフ歴20年のおやじゴルファーです。ゴルフの道を究めるべく、日々ゴルフの研究に励んでいます。アマチュアゴルファーの視点から、わかりやすくタメになる記事をお届けしたいと思います。
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