ゴルフは、もともと英国で発祥したものですからゴルフ用語には英語が多く、日本人にはなじみの薄い英語の場合には、意味が分かりにくいものもあります。
その中でも、わかりにくいゴルフ用語の一つが“ルースインペディメント”です。
“ルースインペディメント”は、英語が得意ではない日本のゴルファーにとっては、その意味がすぐには思い浮かばない言葉でしょうから、イメージできにくいゴルフ用語の一つだと思います。
しかし、ゴルフラウンドにおいて“ルースインペディメント”は正しく意味を理解しておかなければならない重要な用語です。
今回は、このわかりにくいゴルフ用語“ルースインペディメント”について解説します。
ルースインペディメントとは?
英語ではLoose impedimentと表記され、直訳すると「ゆるい障害物」という意味です。
R&Aのゴルフ規則によるとルースインペディメントの定義は以下になります。
分離した自然物。例えば:
- 石、分離した草、葉、枝、小枝。
- 動物の死骸や排泄物。
- ミミズ、昆虫や簡単に取り除くことができる類似の動物、そしてそれらが作った盛り土やクモの巣(例えば、ミミズの放出物や蟻塚)。
- 圧縮された土の塊(エアレーションプラグを含む)
(R&Aゴルフ規則より)
つまり、簡単にいうと固定されていない障害物ということで、ゴルフショットの邪魔になる障害物であって、自然のもので、その場から簡単に分離できるものということになります。
代表的なものとしては、動かせる小石や土の塊、根の張っていない抜けた草、刈られた芝、木から分離している葉、枝、小枝などが、ルースインペディメントです。
また、特別な場合として以下の定義もあります。
- 雪と自然の氷(霜以外)は、プレーヤーの選択で、ルースインペディメント
か、または地面の上にある場合は一時的な水のいずれかとなる。
- クモの巣は他の物に付着していたとしてもルースインペディメントである。
(R&Aゴルフ規則より)
雪や自然にできている氷はルースインペディメントとみなすことができます。
さらにクモの巣は、他のものに固定されていてもルースインペディメントとみなします。
ルースインペディメントの処置
コース上のどこででもプレーヤーは罰なしにルースインペディメントを取り除くことができます。
その際に、手、足、クラブ、その他の用具を使用するなど、取り除く方法は問題になりません。
少しややこしいですが、ボールをリプレースする際に、ボールをリプレースした後に取り除いたら、ボールが動く原因となったであろうルースインペディメントを取り除いた場所にリプレースすると1打罰になります。
また、球が動いている場合、プレーヤーはその球が止まる可能性がある場所に影響を与える目的でルースインペディメントを取り除いてはいけません。
要するに、ボールをリプレースする前や、ボールが動いているときにルースインペディメントを取り除くと1打罰になることがあるので注意しましょう。
さらに、ルースインペディメントを取り除いた時に、ボールが動いてしまった場合には1 打罰が科されて、元の位置にリプレースすることになるので注意してください。
フェアウェイでボールの下に葉っぱがあって、取り除きたくても、ボールも一緒に動いてしまいそうな場合は、1打罰にならないように、その葉っぱを取り除かずに打ったほうがよいのです。
いずれも、ボールがティーイングエリアとグリーンにある場合には罰打はありません。
まとめ
“ルースインペディメント”は、プレーの邪魔になるので、罰なしで取り除けるものです。今回の記事を参考にして、馴染みにくいゴルフ用語ですが、“ルースインペディメント”とは何かを理解してください。
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投稿者プロフィール
- ゴルフ歴20年のおやじゴルファーです。ゴルフの道を究めるべく、日々ゴルフの研究に励んでいます。アマチュアゴルファーの視点から、わかりやすくタメになる記事をお届けしたいと思います。
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