ゴルフは自然を相手にするスポーツですから、プレー中のボールはあるがままに打たなくてはいけません。
ディポット後に入ったボールや、林の木のそばにとまったボール、深いラフに入ったボール、そんな打ちにくい状況であっても、ボールを動かすことは許されず、あるがままにショットしなくてはなりません。
しかし、一度止まったボールが、風などの自然に動いてしまった場合はどうすればよいのでしょうか。
そのまま、打つべきなのか、元の場所に戻すべきなのか、今回はこのような場合の対処について解説したいともいます。
ボールが動いたかどうかの決定
まず、ボールが動いたかどうかについては、ボールが動いたことが「分かっている、または事実上確実」な場合にだけ、動いたと認められます。
なにか動いた痕跡があったとしても、動いたところを目撃しておらず、確実ではない場合は、動いたものとは認められません。
また、ボールが揺れた程度で、位置が移動していない場合は動いたことにはなりません。
ボールが自然に動いた場合の対処
プレーヤーが誤ってボールを拾い上げたり、故意に触れるなどしてボールを動かしてしまった場合は1打罰が課せられるのが原則です。
また、同伴プレーヤーなど外的要因でボールが動いた場合は、無罰で元の箇所にリプレースします。
しかし、風や水、ボールの重みで転がりだすなど、自然の力でボールが動いてしまった場合は、そのボールは動いた後にとまった箇所からプレーしなければなりません。
自然の力で動いたボールを元の箇所にリプレースしてプレーしてしまうと2打罰になります。
パッティンググリーンの例外
注意したいのがパッティンググリーン上です。
グリーンオンして一度とまったボールが風や傾斜で再び動きだした場合は、再度止まった箇所からプレーすることになります。
しかし、ボールをマークして一度拾い上げたあとにリプレースしたボールがその箇所から動いた場合は、そのボールを元の箇所にリプレースしなければなりません。
これは、自然の力で動いた場合だけでなく、プレーヤーが誤って動かしてしまった場合など、原因に関係なくリプレースしなければなりません。
リプレースせずにパッティングしてしまった場合には2打罰が課せられます。
ドロップ、リプレースした場合の例外
2023年から制定された新ルールで。ドロップ、リプレースした場合の例外があります。
ドロップやリプレースして一度とまってインプレーになったボールが、自然の力で再び動いて、コースの他のエリアやOBにとまった場合は、そのボールは元の箇所にリプレースしてプレーをしなければなりません。
フェアウェイなど、ジェネラルエリアでドロップしたボールが一度止まってインプレーになった後に動いて、バンカーやペナルティエリアやグリーンに移動してとまった場合や、バンカー内でインプレーになったボールがフェアウェイなどに移動した場合には、元の場所にリプレースしなければなりません。
OBゾーンに転がり込んでしまった場合にはOBとはならず、元の場所にリプレースできます。
ただし、バンカーからバンカーなど、自然の力で同じエリア内に移動した場合には、動いた場所から打たなければなりません。
しかし、パッティンググリーン上にリプレースされたボールは例外で、前述のように他のエリアに移動しなくても元の場所にリプレースしなければなりません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ラウンド中に傾斜と風の力でボールが動くことは、特にグリーン上でよくあります。
この場合の対処に悩むケースが意外とありますので、今回の記事のルールを覚えておいてください。
少し細かいルールなので、仲間内で楽しくラウンドする時には、気にしなくてもいいかもしれませんが、正しいルールは覚えておくと安心ですね。
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投稿者プロフィール
- ゴルフ歴20年のおやじゴルファーです。ゴルフの道を究めるべく、日々ゴルフの研究に励んでいます。アマチュアゴルファーの視点から、わかりやすくタメになる記事をお届けしたいと思います。
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