ラウンド中の練習ストロークは禁止されている?

ゴルフはマナーのスポーツともいわれますから、ラウンド中にしてはいけないこともたくさんあり、そのようなしてはいけないことの一つが、ラウンド中の練習です。

ホールで待ち時間があったから、球を打ってアプローチ練習をしたり、パットが入らなかったから、もう一度元の場所から打ってラインを確認、といったことをしたことはありませんか?

今回は、ラウンド中に禁止されている練習ストロークについて説明したいと思います。

ルールで禁止されている練習ストローク

ラウンド中の練習ストロークはR&Aのルールで明確に禁止されています。

「ホールのプレー中、プレーヤーはコース上、またはコース外のすべての球に対して練習ストロークを行ってはいけない。」(R&Aゴルフ規則5.5a)

「ホールのプレーを終了した後で、別のホールを始めるためのストロークを行う前に、プレーヤーは練習ストロークを行ってはいけない。」(R&Aゴルフ規則5.5b)

このようにラウンド中はホールのプレー中はもちろんホールとホールの間に球を打って練習することは禁止されているのです。

まずは、ラウンド中に練習でゴルフボールをクラブで打ってみることは禁止されていると覚えておきましょう。

また、ラウンド中に棒やクラブに付ける重りなどのスイングの練習器具を使って練習することも認められていませんので注意しましょう。

ルール違反にならない練習

しかしながら、練習で球を打たずに素振りをすることは認められており、球を打つ意思がなく、偶然にボールにあててしまった場合でも練習ストロークにはあたりません。

さらに、単に親切心で別のプレーヤーに球を渡すためにクラブで球を打つことは認められています。

また、マッチプレーなどで勝負が決した後に、パットを打ってみるなどストロークを行うことも練習ストロークではありません。

ホール終了後に、プレーが終わったパッティンググリーンでパットやアプローチの練習ストロークをすることは認められていますが、バンカーではこのような練習ストロークは認められていません。

しかしホール間の練習ストロークはローカルルールで禁止されていることも多いので、特に公式競技に参加した場合などには注意して、ラウンド中は一切、球を打つ練習ストロークができないと思っていたほうがよいでしょう。

なぜ練習ストロークは違反なの?

プロなどの真剣勝負においては、ラウンド中に練習を認めると、練習できる時間や環境のあるなしで不公平感がでてくることがありますし、練習をすることによりスロープレーになる可能性があることが大きな禁止の理由です。

また、初心者がホール間でアプローチの練習をしたりすると、思わぬところに球が飛ぶこともありますし、余計な音や動きによって、他者に迷惑をかけてしまうこともあります。

練習ストロークとして、ミスショットをしたから、スコアにカウントしないからともう一球打ってみることや、スコアは関係なく2球ずつ打ってラウンドしている人をたまに見かけますが、こちらも当然ルール違反で、スロープレーの原因となるのでやめましょう。

ただし、後ろの組がまだ来てないことが明確で、練習をしても迷惑をかける恐れがゼロである場合は、競技でもない遊びのラウンドならそこまで厳密でなくてもいいかもしれません。

しかし、1打1打に集中してプレーしている時に、そばでバタバタと練習している人がいることは好ましくはありませんよね。

まとめ

初心者の時にはわからないことも多いですが、ゴルフは集中力が大切なスポーツですから、同伴者などの集中力をそぐような行動は慎むべきです。

仲間内との遊びのラウンドではそれほど厳密に対処する必要はないかもしれませんが、ラウンド中に練習することは、思わぬところで他者に迷惑をかける原因となることもありますから、練習はやめて本番の一打に集中するようにしましょう。

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投稿者プロフィール

風TARO
ゴルフ歴20年のおやじゴルファーです。ゴルフの道を究めるべく、日々ゴルフの研究に励んでいます。アマチュアゴルファーの視点から、わかりやすくタメになる記事をお届けしたいと思います。