深いラフから打つアプローチの精度を上げる練習

ゴルフ場の深いラフに沈んだボール

皆さんはゴルフコースに出て、ラフからのショットを今日は一日通じて一度も打たなかった!
という日は殆どないですよね?何度もラフに入りリカバリーするのに苦労した経験は誰にでもあります。
4月第2週にアメリカで行われるマスターズトーナメント会場のオーガスタナショナルGCは画面でも良くわかりますが、実は殆どラフがありません。
コースを分けている林の間や、グリーン周りもよく見てみるとラフが無いことが分かります。
一方で全米オープンのとてもサディスティックなレイアウトではこれでもかというくらいラフが伸びていたり、全英オープンのようにフェスキューと呼ばれるラフが腰の位置くらいまであったりする場合もあります。
マスターズではラフからのショットについては殆ど無く(ただそれ以外のハザードはきついですが)、全米や全英ではアマチュアから見ると必要以上にラフが長いセッティングです。
このような様々な状況下でも確実にプレーするプロはやはり凄いですね。
しかしながら、これらのように極端ではないものの、私たちがプレーするほぼ全てのコースでは、フェアウェイやグリーンを外すことで、ラフショットというリカバリーを求められるのは事実です。
今回は少しラフでも深目のラフからのアイアンでのアプローチについて解説したいと思います。

入射角が重要なラフからのアプローチショット

ラフからのショットで皆さんが一番意識していることは何ですか?
やはり、飛距離が気になったり、上手くクラブにボールがヒットしなかったりという事が多いのではないでしょうか。
ズバリ、ラフからのショットで意識する最大のポイントはクラブフェースの入射角度です。
通常のフェアウェイのライでは、アイアンショットにおいて、ボールを横から払うイメージや、ややダウンブロー気味に打ってスピンをかけていくのが一般的です。
ただ、ラフではこのイメージのまま、特に払うイメージで同じように打つとフェースとボールの間に芝が絡んでしまい、これがクッションとなって飛距離が落ちたり、方向が合わなかったりします。
今回のテーマのように深めのラフの場合、ヘッドをやや上から入れていくことを意識します。
具体的にはゆるやかなダウンブローのフェアウェイショットより、さらにダウンブロー気味に鋭角に入射させるイメージとなります。
これができれば、フェースとボールの間に入る芝は最小限に留められます。
また、フェアウェイでショットをする際にグリップに大きな力を入れることは少ないと思いますが、ラフの場合は程度にもよりますが、なるべく強く握り、ラフの抵抗に負けないようにしないといけません
ここでの注意点は、ヘッドスピードです。強くグリップすることでどうしてもヘッドスピードは通常より落ちることが多いです。これを計算に入れておく必要もありますね。
もし、クラブフィッティングする場所やゴルフ練習場で、ヘッドスピードを計測する機器があれば一度試打してみるといいでしょう。
強く握るとスピードが落ちることが良くわかると思います。
この意味では、強くグリップするほどのライの場合には、少しクラブを短く握ってから素振りをしてみましょう。
短く握って素振りでラフに入射させ、ラフに負けないヘッドスピードを感覚的に掴んでからスタンスしていくと良いと思います。
また、お分かりの通り、スピードが落ちますからクラブの番手を上げる必要がありますね。

深いラフからのショットで重要な要素とは

以上のことから次の3点を意識しましょう。
・クラブの入射角度を鋭角にしてダウンブローで打つ。(なるべく芝を絡ませないため)
・グリップを通常時より強めに握る(芝の抵抗に負けないため)
・クラブの番手を上げ、やや短くグリップする(強く握ると飛距離が落ちるため)
この3点を練習を通じて感じることが重要です。

・まとめ

いかがでしょうか?
プレイヤーでアーニー=エルスという選手がいましたが、彼は全米オープンなどで複数回優勝したように、難易度の高いコースで無類の強さを誇りました。
身体も大きいので力も相当あると思いますが、彼のラフからのショットは圧巻だった記憶があります。
彼は、深いラフに入った時に7番アイアンまでと決めていたようです。
当たり前ですが、番手を上げるといってもミドルからロングアイアンではなかなか上手に脱出できないです。
プロの一流選手でもこう話していますので、3つの重要な要素でも、アマチュアである我々は、せいぜい8番アイアンまでかと思います。(つまり距離的に合わせられるのは9番アイアン程度までの距離)
このように割り切って、深いラフのハザードに捕まった場合、長い距離が残れば、得意な距離まで確実に運べるクラブを選択し、狙える距離の場合は上記のポイントを意識して打つことをお勧めします。

◆関連記事◆
ラフからの打ち方

ラフからのアプローチのコツ。コースでは飛距離が落ちる計算が必要

持久系プロテイン

ビーレジェンドプロテイン「スポーツ&ウェルネス」の 詳細はこちら

投稿者プロフィール

カール
カール
アマチュアゴルフ歴 30年 ベストスコア 72
ゴルフプレーと共に、昔プレーしていたラグビーの観戦をこよなく愛する 普通のサラリーマン。