ナイスオン!と思ったら、サブグリーンだった、なんて経験のある方もいるのではないでしょうか。
日本には2グリーンあるコースがあり、片方はカップがないサブグリーンがあるコースがありますが、なぜこのようなサブグリーンがあるのでしょうか。
また、何のためにあるのでしょうか。
今回はサブグリーンについて解説します。
1グリーンと2グリーン
ゴルフコースは、ティーイングエリア、ジェネラルエリア、ペナルティーエリア、パッティンググリーンなどから構成されます(2019年ルール改正により名称が変更になっています)。
パッティンググリーンについては、各ホールに1つあるコースと、2つあるコースがあります。
また、グリーンの芝の種類には、大きく分けて、ベントグリーンと高麗芝があります。
世界的にはベントグリーンが主流ですが、日本では気候風土に合った高麗芝が使用されているコースもあります。
高麗芝が使用されている場合は、もう一方をベントグリーンにした2グリーンのコースが多くみられます。
また、1グリーンのコースはベント芝で大きめのグリーンにしているものが一般的です。
なぜサブグリーンがあるのか?
実は2グリーンのコースというのは、海外ではほとんどみられません。
2グリーンは日本独自のシステムなのです。
日本の気候風土では、1種類の芝で1年を通して良質な芝のコンディションを保つのは容易ではないため、欧米から日本にゴルフがやってきた当時に、夏は高麗芝、冬はベント芝と使い分けて、2つのグリーンをつくることが考えられたのです。
最近では日本でも通年で良質なグリーンを保つ改良された芝の品種が登場したこともあり、1グリーンでも特に問題はなくなりました。
大きな1グリーンのコースのほうが、アマチュアゴルファーにとっては、アプローチが簡単だったりするのでスコアがまとまりやすいので、一般的に好まれる傾向があります。
しかし、2つのグリーンを使い分けることは、一方のグリーンを休ませることができるので、良好なグリーンコンディションを保つメリットがあり、2グリーンを使用するコースはまだまだ多く残っています。
また。1グリーンのコースでも、カップ位置を周期的に変えていくことで、プレーで使用される場所を分散させて、一部の芝のコンディションが悪化することを防いでいます。
サブグリーンにボールがのった時の対処法
サブグリーンにのったボールをそのまま打つことはできません。
サブグリーンとしている間は、芝を育成しているところなので、ショットすると芝に回復しづらい傷がついてしまうことがあります。
以前は、プロのトーナメントの場合は、ローカルルールでそのまま打つことが可能なこともありましたが、現在では禁止されています。
サブグリーンに乗ったボールはニアレストポイントから無罰で救済を受けることになります。
サブグリーンを避けて、スタンスがかからない一番近い場所、かつ、ホールに近づかない場所がニアレストポイントとなります。
そのニアレストポイントからホールに近づかない1クラブレングス以内の場所に膝の高さからドロップします。
また、2019年のルール改正からは、「パター以外で最も長いクラブの長さ」つまりドライバーを1クラブレングスとして測ります。
まとめ
サブグリーンが存在するのは、日本のゴルフ黎明期の試行錯誤の結果といえます。
最近では、2グリーンのゴルフ場は減ってきましたが、高麗グリーンとベントグリーンの2グリーンがあるゴルフ場は、同じコースでも違った雰囲気で楽しめるメリットもあります。
そしてサブグリーンはグリーンを大切にしてコンディションを良好に保つために存在しています。
この目的を理解して、コースを大切に使う気持ちを忘れずにプレーしましょう。
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投稿者プロフィール
- ゴルフ歴20年のおやじゴルファーです。ゴルフの道を究めるべく、日々ゴルフの研究に励んでいます。アマチュアゴルファーの視点から、わかりやすくタメになる記事をお届けしたいと思います。
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