ヘッドビハインドザボールの意味を正しく理解して飛距離アップにつなげる

目次

1.ヘッドビハインドザボールとは
2.ヘッドビハインドザボールができていない人のスイング
3.ヘッドビハインドザボールの作り方
4.ヘッドビハインドザボールで飛距離が伸びる理由
5.まとめ

 

ヘッドビハインドザボールとは

 

ヘッドビハインドザボール』(英語:Head Behind the ball)とは、
直訳で「頭はボールのうしろ」という意味です。

 

もしかしたら『ヘッドビハインドザボール』という言葉は、
あまり聞き馴染みがないかもしれません。

 

しかし、ゴルフの雑誌やメディアなどで
ビハインドザボール」という言葉で伝えられることが多くあります。

 

ボールを打つ(インパクト)ときに、ボールが飛んでいく
「飛球線方向の反対側」に頭の位置がある形のことをいいます。

 

※右打ちの人は右側に、左打ちの人は左側に頭がある状態です。

 

ドライバーで飛距離が出る、飛ばし屋といわれる人は、
ほぼ全員がこの『ヘッドビハインドザボール』を行っています。

 

日本プロドラコン協会(JPDA)が行う飛距離アップレッスンでも、
「飛距離が出る人・出ない人の共通点」として紹介をしています。

 

『ヘッドビハインドザボール』が出来ていないと、
インパクトの瞬間に窮屈なスイングになる原因になります。

 

その場合、ヘッドスピードが上がらなかったり、
速いヘッドスピードで振れていたとしても

 

ボールに伝わるエネルギーが弱くなり、
飛距離をロスすることがあります。

 

※ここからは右打ちの場合として説明を行います。
(左打ちの方は左右を逆に置き換えてください)

 

ヘッドビハインドザボールができていない人のスイング

 

『ヘッドビハインドザボール』が
できていない人に共通しやすい2つのポイント!

 

1. アドレスでのボールポジションが悪い
2. ダウンスイングからインパクトにかけて
体がボール飛球線方向(左方向)に突っ込む

 

1. アドレスでのボールポジションが悪い?

 

まず、最初に注意しなければならないのが、
『ヘッドビハインドザボール』をしやすいための

 

ボールポジション(ボールの置く位置)をアドレスで作ることです。」

 

打つ瞬間に、「ボールと頭の位置を離すように意識する!」
というのはとても難しいため、

 

自然とできるように事前準備することが必要です!

 

一般的に、ボールポジションは
「ドライバーは左足の内側の線上、ショートアイアンはおへその前」と言われています。

 

実際に『ドライバーは左足の内側の線上』で構えているつもり、
でも、出来ていないという方が多いので、注意が必要です。

 

2. ダウンスイングからインパクトにかけてカラダがボール飛球線方向(左方向)に突っ込む?

 

飛ばしたい!飛ばしたい!と思えば思うほど、
カラダは突っ込みやすくなってしまいます。

 

また、ひと昔前では、一部のトッププロが右から左への体重移動をしながら、
左へ腰をスライドさせる「バンプ」という動きを行い、

 

一般ゴルファーの中でも取り入れられました。

 

しかし、その「バンプ」という動きは、ほとんどのゴルファーの方にとっては、
飛距離が出ないマイナスの動作になる可能性が高くなってしまいます。

 

スイングをしている最中に、突っ込んでいるのかわからない!
という声は多く聞こえてきます。

 

自分は突っ込んでいない!と思っていても、実際には、
突っ込みながらスイングをしている方はとても多いです。

 

実際に、たった「10cm」突っ込むだけで、
ヘッドスピードが約1~3m/s落ちると言われています。

 

ヘッドスピードが1m/s変わると、約5.5ヤードの飛距離が変化するので、
3m/s変わったらそれだけで約16.5ヤードの飛距離をロスしてしまいます!

 

ヘッドビハインドザボールの作り方

 

『ヘッドビハインドザボール』ができていない人の2つポイントとは、
全く逆のことを行うことです!

 

1. アドレスでのボールポジションを安定して一定させる
2. ダウンスイングからインパクトにかけてカラダが突っ込まないようにする

 

どちらもできることが理想ですが、どちらかをできるようになるだけでも
飛距離のアドバンテージが出てくると思います!

 

1. アドレスでのボールポジションを一定にする

 

『ドライバーは左足の内側の線上』でアドレスする、一番簡単な方法です!

 

この内容は、文章を読みながらでも、できる簡単な方法なので、
ぜひ立って、読みながらやってみてください!

 

STEP 1 : おへその前にボールを置き、「気をつけ」をする
STEP 2 : 右足をいつものアドレス幅くらい開く

 

以上です!!(笑)

 

たったこれだけ!?
と思われるかもしれませんが、この2動作で完結してしまいます!

 

補足として、詳細をお伝えします。

 

STEP 1 : おへその前にボールを置き、「気をつけ」をする

 

この状態では、ボールを中心として立っているので、
「左足の内側の線上」と「右足の内側の線上」になります。

 

STEP 2 : 右足をいつものアドレス幅くらい開く

 

右足を開く幅は、身長や体格によってさまざまですが、
どれだけ右足を開いても、ボールポジションは『左足の内側の線上』のままです。

 

ここでの注意としては、右足を開き終えるまでは「左足は固定」することが大事です!
右足の幅が決まってから、オープンに構える、クローズに構えるなど調整を行なってください。

 

普段のアドレスを思い出していただき、「ボールの前に立ち、左足を開き、右足を開く」
この流れに当てはまる方は注意が必要です!

 

そのやり方でアドレスを作ってしまうと、
ボールポジションは左胸の前、

 

ひどい方だと、
おへそのまえで構えることになってしまいます。

 

『左足の内側の線上』で構えていない方が、
このボールポジションで構えると、すごくボールが遠くに見えます。

 

そんな方は、今まで窮屈に振ることに慣れてしまっているので、
この機会にボールポジションについて見直しをしてみてください!

 

ドライバーの飛距離についてではないですが、ちょっとした余談話。

 

もし、アプローチなどで右足の内側の線上にボールを置きたいときは、
おへそのまえにボールを置き、

 

左足だけ開けば同じように『右足の内側の線上』のアドレスを作ることが可能です。

 

2. ダウンスイングからインパクトにかけてカラダが突っ込まないようにする

 

「タオル壁打ち」をすると、簡単に
突っ込んでいるかのチェックすることができます!

 

この「タオル壁打ち」も自宅でできるので、
ぜひやってみてください。

 

STEP 1 : 手ぬぐい(フェイスタオル)の片側を玉むすびをする
STEP 2 : 左足の外側を壁につけ、壁に向かってアドレスをする
STEP 3 : 壁にめがけて、タオルを振る

 

手順が多いので、詳細をお伝えします。

 

STEP 1 : 手ぬぐい(フェイスタオル)の片側を玉結びをする

 

壁にぶつかるようにタオルを振る(叩く)ので、結び目がほどけないように、
強く・むすび玉が小さくなるようにむすんでください。

 

STEP 2 : 左足の外側を壁につけ、壁に向かってアドレスをする

 

左足が壁にそって立っているため、
右足をいつもと同じアドレス(スタンス)幅で構えてください。

 

そして、タオルのむすんでいる方をヘッド、
結んでいない方をグリップに見立てて握ってください。

 

STEP 3 : 壁にめがけて、タオルを振る

 

いつもスイングをするように
実際にタオルを壁に向かって振ってみましょう。

 

ここでの重要なポイントは、壁を叩いた瞬間に
「カラダが壁にぶつかっているのか・いないか」と「インパクト(叩いた時)の音」です!

 

壁に…左手・左腕・左肩・左腰・左膝など、
カラダの左側の部分が壁にぶつかっている(触れている)かを確認してみてください!

 

壁にぶつかっている(触れている)方は、
スイングでカラダが突っ込んでしまっています。

 

実際のアドレスでは、『左足の内側の線上』にボールがあるので、
叩くべきポジションはさらに15cm~20cmは右側になります。

 

そのため、タオルの壁打ちで壁に当てってしまう方は、特に要注意です!

 

しっかり『左足の内側の線上』でアドレスをしていても、
インパクトの瞬間には、ボールポジションはおへその前になっている可能性があるからです。

 

壁にカラダが当たっている方は、振ってもらうとわかりますが、
スイングはとても窮屈に感じると思います。

 

また、壁を叩いた時の「音」は、
小さく・か細いような音しか出すことができません。

 

そのような方には、3つのパターンでも
「タオル壁打ち」を行なってみてください。

 

両方、または、どれかのパターンで振ってみると、
最初に振ったときの音より大きな音が出やすくなります!

 

ドリル1. 右手一本打ち

 

同じアドレス(スタンス幅)で構えて、
タオルは右手一本のみで振ってください。

 

ドリル2. スタンス幅右足広げ打ち

 

通常よりアドレス(スタンス幅)を足1個分広げて構えて、
タオルは両手で振ってください。

 

ドリル3. 右手一本 + スタンス幅右足広げ打ち

 

上記、1と2をあわせたものです。
通常よりアドレス(スタンス幅)を足1個分広げて構えて、
タオルは右手一本のみで振ってください。

 

この3パターンでは、
同じように振っているつもりでも、

 

自然と意識が壁(左側)に向かって振る感覚から、
右側で振るような感覚に変わります。

 

ここで、壁にカラダが当たらず、
大きな音が出ることがとても大事です!

 

壁打ちで「より多いな音」を出すことに
こだわって行なってください。

 

ヘッドビハインドザボールで飛距離が伸びる理由

 

『ヘッドビハインドザボール』ができるようになると、
スイングの中の窮屈さが解消します。

 

窮屈なスイングを行い続けると、それが当たり前となってしまい、
窮屈であるとわからない状態になってしまいます。

 

無意識の窮屈な状態で、飛ばそうと力をいれたとしても、
本来持っている力を十分に発揮することはできません。

 

窮屈ではない、のびのびと気持ちよく振ることができる状態になると、
間違いなくインパクト時のエネルギーの伝達が高くなります!

 

先ほどの、タオル壁打ちで「音の大きさにこだわること」
をお伝えしましたが、

 

「大きな音が出る」ということは、
インパクトでエネルギーがしっかりと伝わっている証拠になります!

 

もし、普段からヘッドスピードが速く振れている方でも、
「音」が小さい方は十分なエネルギーが伝わっていない可能性が高いです。

 

エネルギーがきちんと伝えることができていれば、
さらなる飛距離アップを見込みことができます。

 

まとめ

 

『ヘッドビハインドザボール』がしっかりとできないと
「飛距離が出ない人の共通点」に当てはまります。

 

原因はスイングのみではなく、スイング前の
アドレス(ボールポジション)の場合もあります。

 

『ヘッドビハインドザボール』ができなければ、
飛ばしたいという気持ちがかえって逆効果になる場合があります。

 

ご紹介させていただいたコツや
ポイントを参考にしていただき、

 

飛距離アップに繋がればと思っております。

 

いまよりも、5ヤード・10ヤードもしかしたらそれ以上の飛距離を伸ばして、
よりゴルフライフを楽しんでいただければと思います。

 

どんな年齢・ヘッドスピード帯のゴルファーでも、
さらなる飛距離アップの願いは尽きません。

 

今、自分が持つ、ヘッドスピードと
『ヘッドビハインドザボール』を生かして、

 

最大限の飛距離の実現を目指しましょう!

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投稿者プロフィール

小林 史
小林 史JPDA所属ドラコンプロ/プロコーチ/ヘッドスピードトレーナー
ゴルフ経験ゼロから飛ばすことの面白さにはまり、ドラコン競技に参戦からわずか1年で自身の公式最長飛距離を401yardまで伸ばすことに成功。
飛距離だけでなくベストスコアは72という上手さも兼ね備えている。第2回飛距離アップレッスン日本一決定戦で優勝するなど、
ドラコンプロとしてもトレーナーとしても好成績を残している。

ABOUTこの記事をかいた人

ゴルフ経験ゼロから飛ばすことの面白さにはまり、ドラコン競技に参戦からわずか1年で自身の公式最長飛距離を401yardまで伸ばすことに成功。 飛距離だけでなくベストスコアは72という上手さも兼ね備えている。第2回飛距離アップレッスン日本一決定戦で優勝するなど、 ドラコンプロとしてもトレーナーとしても好成績を残している。